「性的嫌がらせ(セクシュアルハラスメント)が生物多様性を維持する」というタイトルの論文を京都大の講師が英科学誌に発表し、ネット上で炎上騒ぎとなっている事例である。
問題発生の経緯
今回の論文における「性的嫌がらせ」とは、同じ種類の生物で、オスがほかのオスの交尾をめぐる行動を妨害するような性質を指す。こうした性質は、同種類の生物の個体数の増減に関わる。だが、多様な生物が共存する自然界全体への影響はわかっていなかった。
論文は、数百種類の生物が性的嫌がらせの影響で長期間共存できることをシミュレーションで示した。英科学誌電子版に2018年11月14日(日本時間)、掲載された。
論文のタイトルなどは同誌のサイトで誰でも見ることができ、英語圏のネット上で「不適切を超えている」「常識外れだ」などの批判が続出し、炎上騒ぎとなっている。
情報拡散の経緯
「性的嫌がらせが生物多様性を維持する」というタイトルの論文を発表。
この論文が、電子版で掲載。
SNS等で世界中に拡散される。
批判コメントが殺到。
炎上騒ぎへと発展。
被害者側(炎上させられた側)の情報
講師は「専門分野では普通に使ってきた言葉で、びっくりしている」と話している。
京大は論文発表時に公表したプレスリリースで、表題には論文タイトルにない「性淘汰(とうた)」という言葉を使用。
京大国際広報室の担当者は「当初から誤解される懸念があった」と説明している。
ネット上の反応
「不適切を超えている」
「常識外れだ」
「生態学の専門用語がこんな事態を招くとは…時代なのだろうか」
「エラいことになってんな」
「研究内容はとても興味深いのに」
などといったコメントが投稿されている。
結果(その後もしくは現状)
論文では生態学の専門用語として使っており、社会問題のセクハラとは無関係だが、講師と科学誌は論文タイトルの変更を検討している。
参考URL
- https://www.asahi.com/articles/ASLD13DDXLD1UBQU007.html
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