「障がいは言い訳」に批判が殺到し炎上


東京都が、パラスポーツへの認知度を高めようと制作したポスターに「障がいは言い訳」という文言が掲載されていたことで批判が殺到。炎上騒ぎへと発展してしまった事例である。


「障がいは言い訳」に批判が殺到し炎上

問題発生の経緯

ポスターは、東京都が主催するパラスポーツ応援プロジェクト『TEAM BEYOND(チーム・ビヨンド)』の活動の一環で制作。東京駅・丸の内仲通りで2018年10月12日~21日に開催のイベント『BEYOND FES 丸の内』の企画の1つとして同駅構内などに掲示されていたもので、全23種類。それぞれ23人のパラアスリートの競技写真とともに、それぞれが競技に向き合う気持ちを表したフレーズが書かれている。

そのうちの1枚、パラバドミントンの杉野明子選手のポスターに書かれていたのが、「障がいは言い訳にすぎない。負けたら、自分が弱いだけ」というフレーズだ。

Twitterユーザー「障害者雇用の働き方」さんが同ポスターを撮影して投稿すると、この文言をめぐって都に疑問の声が相次ぎ、炎上騒ぎへと発展してしまった。

情報拡散の経緯

パラスポーツ応援プロジェクトの活動でポスターが制作。
「障がいは言い訳」という文言が掲載されたポスターが掲載された。
このポスターが、Twitterユーザーによってネット上に投稿。
Twitterや掲示板等で拡散。
批判コメントが殺到し、炎上。
騒動を受けて、ポスターを撤去した。

被害者側(炎上させられた側)の情報

今回のポスターについて東京都は、
「東京都のデザイン及び掲出方法に不適切な部分があり、複数の方から御指摘をいただきました。御不快な思いをされた方々に心よりお詫び申し上げます。
また、御指摘を下さった方には御礼を申し上げます」と謝罪。また、「併せまして、杉野選手及び日本障がい者バドミントン連盟様には、御迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」と杉野選手らに対しても謝罪している。

ネット上の反応

「東京都と関与した広告会社担当者の想像力の貧困さに驚く」
「この騒ぎの原因はポスターの作成者だ」
「原文は「バドミントンは言い訳できない」だろ? なんで勝手に「障害は言い訳に出来ない」に変えてんの? 」
「ちゃんと伝えていれば、パラスポーツの魅力も杉野選手の素晴らしさもちゃんと伝わるポスターになったはずなのに。」
などといったコメントが多数投稿されている。

結果(その後もしくは現状)

撤去の事実は公式サイト上で発表し、『TEAM BEYOND』公式ウェブサイト内の当該ポスター画像を削除した。

参考URL

  • https://www.j-cast.com/2018/10/16341356.html?p=all
  • https://www.sankei.com/life/news/181017/lif1810170017-n1.html