タツノオトシゴの丸焼きがタイで炎上


タツノオトシゴの丸焼きがビーチリゾート、パタヤの水上マーケットで販売されている写真がネットに掲載され、国際的な批判が殺到し炎上騒ぎとなった事例である。



問題発生の経緯

タツノオトシゴは英語でシーホース(海の馬)と称される魚の一種で、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト(絶滅の恐れのある野生生物のリスト)に挙げられ、ワシントン条約では付属書の中で「輸出入には許可証が必要」な生物に指定されている。
一般に食用には適さないが、中国では漢方薬としての需要があり、タイでは珍しさもあって丸焼きが販売されている。

2018年1月22日に、ある水上マーケットの一角で串刺しにされた丸焼きのタツノオトシゴが1本150バーツ(約500円)で売られているのを見た一般人が写真をFacebookに投稿したところ、アクセスが殺到した。それが「合法か違法か」の議論に発展し、タイ政府も放置できなくなった。これほど注目を集めたのは、丸焼きがただの魚ではなく、独特の形状で愛されるタツノオトシゴだったせいもあるだろう。

ネットでの批判を受けて、丸焼きを販売していたパタヤの店舗は販売を禁止されるとともに、営業許可が取り消され、閉店に追い込まれたといい、騒ぎからたった数日なのに、もはやパタヤ周辺でタツノオトシゴの丸焼きは一切販売されていないという。

情報拡散の経緯

タツノオトシゴの丸焼きがFacebookに投稿される。
この写真が、SNS等で世界中に拡散。
批判コメントが殺到し、炎上。
騒動を受けて、店舗は販売を禁止措置が取られる。

ネット上の反応

このニュースを見た日本ユーザーからは、
「可愛けりゃ保護・・・グロテスクなら排除」
「タツノオトシゴはダメでフォアグラはオッケーの意味がわからない」
「政府も流されて禁止にしたみたいだけどいきなり禁止にされても生活できない人はいると思うしきちんと対応したのかな」
「いきなり営業停止は酷くないか?今まで放置してたのに、批判殺到したから潰すって」
などといったコメントが多数投稿されている。

結果(その後もしくは現状)

タイ漁業省は2018年1月25日、タツノオトシゴの「商業目的の捕獲と販売」などを禁じる法律を1カ月以内をめどに制定する考えを明らかにした。

参考URL

  • https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/01/post-9396.php