イケメンには笑顔、ブサイク男には怯える表情 新CMが炎上


ロハス製薬のスキンケア用シートマスク『ALFACE(オルフェス)』のCMが、容姿の良し悪しだけで人を判断するかのような内容になっており、ネット上で炎上している事例である。



問題発生の経緯

「差別的」との批判が寄せられているのは、2017年9月15日からテレビ放映が始まった『オルフェス』の新CM。韓国の人気女性グループ『KARA』の中心メンバーだった歌手のク・ハラさんが出演している。

CMは「チャンス編」「ピンチ編」「迷わせる編」の3種類がある。とくに問題視されているのは、チャンス編とピンチ編の対照的な内容だ。それぞれのストーリーを説明すると、次のようになる。まず、どちらのCMも、道を歩いていた若い女性が買い物バッグから落としたリンゴを、たまたま居合わせた男性が拾うシーンから始まる。

ただ、リンゴを拾うのは「チャンス編」では端正な顔立ちをしたイケメンで、「ピンチ編」ではぽっちゃりとした不細工キャラ風の雰囲気の男性になっている。リンゴを落としてしまうのも、チャンス編とピンチ編では別の女性だ。チャンス編では、リンゴを拾ったイケメンに女性は満面の笑みを浮かべる。一方、ピンチ編では、リンゴを拾ってくれたぽっちゃり男性に対し、女性は嫌悪感たっぷりの表情を浮かべ、そのまま一歩二歩と後ずさる。

その後、いずれのCMでも、リンゴを落とした女性の後方からク・ハラさん演じる「美人」が登場。どちらの男性も、ク・ハラさんの美しさに見とれて思わず手にしたリンゴを差し出す。ここでのク・ハラさんの反応も、また対照的だ。イケメンに対しては、晴れやかな笑顔を浮かべて会釈。画面には「チャンスはいつでもやってくる」とのテロップが表示される。一方、ぽっちゃり男性のプレゼントに対しては怯えた表情を浮かべ、ク・ハラさんはそのまま足早で走り去る。そこで画面に、「キレイはピンチを招くこともある」とのテロップが現れるのだ。

このように、全く同じシチュエーションであっても、男性の外見によって女性側の反応が「正反対」になるCMの内容に対し、Twitterやネット掲示板には批判コメントが殺到している。

情報拡散の経緯

問題のCMが放送される。
容姿の良し悪しだけで人を判断するかのような内容。
この動画がSNSや掲示板等で拡散。
批判コメントが殺到し、炎上。

加害者側(炎上させた側)の情報

J-CASTニュースは2017年9月25日、ロハス製薬に対しメールで質問した。電話でも担当者に連絡を取ろうとしたが、不在とのことで同日18時までに回答は無かった。

ネット上の反応

「イケメン男性とそうじゃない男性に対する女性の態度が露骨すぎてみてられないんだけど、あれシンプルに差別だろ」
「男性に失礼すぎでは????男性からの好意を『ピンチ』と表現するのどうなの…」
「見た目の良し悪しで相手への対応を変えるの推奨してる感じで気持ち悪い」
「不細工は近寄るのも罪なんだと言うのを教えてくれる」
「比べられる最初の女性がかわいそう」
などといったコメントが投稿されている。

結果(その後もしくは現状)

2017年9月7日にYouTubeで公開された「ピンチ編」CMは、「高評価」が65件、「低評価」が1195件となっている。

参考URL

  • http://news.livedoor.com/article/detail/10256500/