バター不足は仕組まれたものだった?「ガイアの夜明け」放送内容が炎上


ドキュメンタリー番組『ガイアの夜明け』において、「バター不足はホクレンのせいだった!?」といった内容が放送され、ネット上で炎上騒ぎとなっている事例である。


バター不足は仕組まれたものだった?「ガイアの夜明け」放送内容が炎上

問題発生の経緯

話題となっているのは『日経スペシャル ガイアの夜明け 巨大”規制”に挑む!~明かされる『バター不足』の闇~』内における、ホクレン農業協同組合連合会の酪農部部長による発言。ホクレンは酪農家と乳業メーカーの仲介を担う指定団体で、国内で流通するバターのほとんどを仲介しています。

番組ではまず、ホクレン職員が酪農家との意見交換会で「山のようにバターがあったら消費者は買わない。どんどんなくなっていくと『またバター不足が起こるのでは』と買い増し行為が出る」と発言したことを紹介。これに対しナレーションで「消費者の買い増しを誘っているかのように聞こえる」とした上で、意見交換会に出席していた同団体の酪農部部長にインタビューを行った。

同部長は「消費者の心理としては、たくさんあったら焦って買わないですよね。ところが『なくなるぞ』となったら、いるのかいらないのかよく分からないけどとりあえず買っちゃいます」「そういう消費者心理ってありますよね。わかります?」と朗らかな笑顔で発言。品薄を演出して購買欲を煽ろうとするかのような発言に、ネット上では「バター不足はホクレンのせいだったのか」「ホクレンの自爆劇」と炎上している。

情報拡散の経緯

ドキュメンタリー番組が放送。
その内容は、「バター不足はホクレンのせいだった!?」といったもの。
この発言が、SNSや掲示板等で拡散。
ホクレンに対して批判が殺到し、炎上。
その後、ホクレンが「誤解を与える番組」と反論をした。

被害者側(炎上させられた側)の情報

一連の映像と発言についてホクレンの広報に問い合わせると、
担当者は「放送されたものは意図した内容ではなく、誤解を与える番組と認識している。そもそも “バター特集”用のインタビューとも聞いていなかった」
「ホクレンでは酪農家から預かったものを乳業メーカーと話し合うだけなので、仕組み的に生産量の調整はできない」と回答。
番組に対する今後の対応を「検討中」であるとコメントしている。

ネット上の反応

「火がないところに煙は立たないと思うけどね」
「番組みたけど、やはりホクレンは傲慢だったよ」
「どーでもいいが、ホクレンのおっさんのドヤ顔で言った言葉は事実」
「バター特集用のインタビューだったら発言内容を変えていたのかな?」
といったコメントが投稿されている。

結果(その後もしくは現状)

ただし同部長はその後「バターは品薄くらいがちょうどいい?」という念押しの質問に対し、「安定供給が大事だと思うので、そういうことではないと思う」とも発言しており、視聴者からは番組構成の恣意性を指摘する声も上がっている。
また、Twitter上ではホクレン関係者と思しき人物による「当初制作会社からの取材依頼内容はバター不足ではなかった」「休憩なしで3時間に及ぶ尋問のような取材だった」とする発言も見られた(当該アカウントは現在鍵付きとなっている)。

参考URL

  • http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1611/24/news101.html
  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161124-00000066-it_nlab-life