「芥川龍之介全集」初版などの寄贈本を破棄した図書館に非難


石川県穴水町の町立図書館が、芥川龍之介全集の初版本などを含む寄贈本約2000冊を破棄していたと分かり、批判が相次いでいる事例である。


「芥川龍之介全集」初版などの寄贈本を破棄した図書館に非難

問題発生の経緯

NHK金沢放送局の報道などによれば、漆器や民俗学の研究者の男性が2005年に2179冊の図書を町立図書館に寄贈した。その2年後の07年3月に能登半島地震が起こり図書館が倒壊し、仮の図書館に蔵書を移動する際に「利用頻度が低い」ものを処分し、男性が寄贈した2179冊のうちの1873冊を破棄した。男性は16年7月に図書館を訪れた際に寄贈本がないことに気づいた。破棄された図書の中には、日本民俗学会の会員限定の会報や、亡くなった妻が所有していた『芥川龍之介全集』の初版本など、入手が困難なものも含まれていた。
穴水町教育委員会は男性に直接謝罪したほか、町の広報誌におわびの文章を掲載した。

破棄した当時の職員は、「図書の貴重さを理解していなかった」と話したという。
これに対しネット上では町立図書館に対する激しい批判が噴出し、炎上騒ぎとなっている。

情報拡散の経緯

石川県の町立図書館が、寄贈本約2000冊を破棄。
町の広報誌におわびの文章を掲載。
その詳細が、マスコミに報道される。
SNS等で情報が拡散され、批判が殺到。

被害者側(炎上させられた側)の情報

「寄贈していただける場合は、本をどう扱っていくか事前に取り決めのようなものを結ぶ、ということも必要だと考えています」
と担当者は話していた。

ネット上の反応

「ふざけんなこらーーーーーー!!!!」
「正直これは目を覆いたくなるな…ただでさえ寄贈資料の扱いってデリケートなのに」
「本の価値が理解できない奴に本を触らせるなよ!!ほんとに!!」
「田舎の図書館に2000冊も寄贈された本を維持していくための予算がどれだけあったのかを検証もせずに、職員叩き、穴水町叩きを始めるのは何の解決にもならない。」
「民俗学会の会報とか芥川龍之介全集の初版本とか、確かに貴重だろうけど当該図書館の蔵書としてふさわしいものなのか?」
といった様々な意見が出ている。

結果(その後もしくは現状)

破棄した職員たちは既に退職しているため詳しいことは分からないが、現状は3万1000ほどの蔵書があり、定期的に本を破棄していて、破棄の基準は利用頻度が低い事と、古くなって本の体をなさなくなった場合と、ページが抜けたりして読めなくなった場合などだという。

参考URL

  • http://news.livedoor.com/article/detail/11983710/