「キャリアより出産」発言で大炎上した校長 ネットでは擁護の声も


大阪市立茨田北中学校の男性校長が、「女性はキャリアより出産を優先させるべき」との内容の発言をしたことが報じられ、ネット上で炎上騒ぎになっている事例である。


「キャリアより出産」発言で大炎上した校長 ネットでは擁護の声も

問題発生の経緯

「今から日本の将来にとって、とても大事な話をします」。校長は2016年2月29日にあった全校集会の朝礼講話でこう切り出した。

この講話の要旨は、学校ホームページで2016年3月12日に掲載された。それによると、校長は、「特に女子の人は、まず顔を上げてよく聞いてください」と呼びかけたうえで、こう発言した。「女性にとって最も大切なことは、子供を2人以上生むことです。これは仕事でキャリアを積むこと以上に価値があります」
その理由として、校長は、少子化が進むと日本が消えてしまうからだと説明した。そして、2人以上産めば、その子供は無料で国立大学の望む学部に能力に応じて入学できる権利を与えたらよいという意見に賛成を表明した。子育ての後に大学に行って仕事をするべきだとも主張し、体の具合で子供を持てない人も里親になることはできるとした。

男性についても、「子育ては、必ず夫婦で助け合いながらするものです。女性だけの仕事ではありません」と指摘した。そのうえで、生徒たちに、「子育てをしたらそれで終わりではありません。その後、勉強をいつでも再開できるよう、中学生の間にしっかり勉強しておくことです」と呼びかけた。

校長の発言については、2016年3月2日になって大阪市教委に匿名で批判する電話があった。
校長は、間違ったことは言っていないと釈明したが、市教委は、軽率な発言だとして処分を検討している。
こうした内容が2016年3月11日になって共同通信に報じられると、ネット上では、発言の是非を巡って論議になった。

情報拡散の経緯

校長の発言がホームページに掲載。
それを見た人から批判の声が上がる。
校長は釈明をしたが、市教委は処分を検討している。
この内容がネットニュース等で取り上げられ、賛否のコメントが上がる。

被害者側(炎上させられた側)の情報

校長は、報道された後、誤解を解くためだとして、前出のように、学校ホームページに講話の要旨を掲載したが、市教委の指示があったため、2016年3月13日には削除されている。

市教委の教職員人事担当は、処分を検討する理由についてこう説明する。
「校長の立場にありながら、個人的な意見を表明することは、問題があると考えています。様々な生き方がある中で、女性に特定の価値観を押し付けていることにもなります」

ネット上の反応

「女は子育て中はキャリアアップするなと言ってるようなもんだぞ」
「あからさまな国家主義的イデオロギーだ」
「こういう発言を公的な場でしちゃダメ」
「子々孫々の繁栄を願う言葉だろ。。。。。 何がダメなんだ」
「こい云う考えもあって当然ではないのか?」
「これで処分したら、表現の自由の侵害だろう」
といった声が上がる。

結果(その後もしくは現状)

市教委などに寄せられた数十件の意見には、校長の発言に賛成、反対が半々ぐらいあるという。

参考URL

  • http://news.livedoor.com/article/detail/11294086/