朝日新聞「殺菌商品」記事が炎上状態


「新商品のシャワーヘッドは、鉱石のトルマリンの作用で水を通せば殺菌できる。」こんなメーカーのうたい文句を紹介した朝日新聞の記事に、ネット上で疑問や批判の声が相次いでいる事例である。


朝日新聞「殺菌商品」記事が炎上状態

問題発生の経緯

朝日のサイト上で2015年10月14日に「シャワーヘッド『水通せば殺菌』 福岡のメーカー開発」との見出しで記事がアップされると、ネット上では、疑問や批判の声がが次々に上がった。

記事では、福岡県のあるメーカーが開発したシャワーヘッドが紹介されている。この商品では、「ヘッドの内部に鉱石の『トルマリン』が組み込まれている。同社によると、通った水が電気分解される」などとして、レジオネラ菌などを殺菌や滅菌するとメーカー側は説明したとしている。ヘッド内では、気泡や衝撃波も発生し、薬剤を使わずに細菌を破壊できるともいう。価格は、税別で8800円となっている。
根拠としては、「財団法人『東京顕微鏡院』の検査でも、殺菌効果があることがわかった」ことが挙げてある。

情報拡散の経緯

SNSで問題の記事が拡散。
ネットニュースでも取り上げられ、炎上状態となる。

被害者側(炎上させられた側)の情報

一般財団法人「東京顕微鏡院」では、取材に対し、この商品の検査を14年12月に行ったことを営業部の担当者が認めたうえで、「レジオネラ属菌の何種類かでヘッドの通過試験をしましたが、殺菌効果については確かめていません。メーカー側がそのデータを見て、自社の判断で効果があったと公表されたのだと思います」と説明。
朝日の記事については、検査で効果が確かめられたとも読めるとして、「困惑しているところです」と漏らす。そのうえで、東京顕微鏡院のホームページ上で近く、シャワーヘッドの殺菌効果について「評価したものではない」との告知を載せることを明らかにした。

朝日新聞社の広報部では、記事の記述については、「様々なご指摘をいただいておりますので、適切に対処してまいります」とコメントした。
また、「シャワーヘッドを通した水に一定の殺菌・滅菌効果が見られたことは、東京顕微鏡院の検査で客観的に裏付けられたと聞いています。東京顕微鏡院から抗議はありません」ともした。

ネット上の反応

「殺菌されるはずない」
「ダメダメすぎるw」
「こういう怪しいところでないと、広告取れなくなってきてるのかな」
「朝日もここまで来たか」
といった批判や疑問の声が多数

結果(その後もしくは現状)

メーカー側に取材すると、マスコミに対応している社長が出張中ということでコメントを出していない。

参考URL

  • http://www.j-cast.com/2015/10/21248539.html?p=all
  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151021-00000007-jct-soci