三島由紀夫『憂国』盗作事件 作家や出版社に猛烈な非難の声


韓国文学界で15年以上も触れられなかった盗作問題が、最近になってネット上で炎上しており、作家や出版社に猛烈な非難の声を浴びせている事例である。


三島由紀夫『憂国』盗作事件 作家や出版社に猛烈な非難の声

問題発生の経緯

韓国を代表する女流作家・申京淑(シン・ギョンスク)の短編小説『伝説』が、三島由紀夫の短編小説『憂国』の一部を盗用している疑惑が浮上したのだ。
火をつけたのは、ハフィントンポスト韓国版に掲載された『偶像の闇、文学の堕落』というタイトルの記事。ある小説家による寄稿文だが、比べられた両作品の文章はどう読んでもよく似ている。ネット上では「残念ながらパクリ確定」という意見が多く、作家や出版社に猛烈な非難の声を浴びせている。

今回と同じ問題を15年前に指摘しました。当時はインターネットがあまり普及していなかったため、盗作問題が一般人に知られることはなかった。

その後の対応にも、不満の声が上がっている。
出版社は、「盗作と判断する根拠が弱い」と真っ先に申氏を弁護したが、ネットで大炎上すると「盗作の疑いを連想させるような内容であることは認める」という曖昧な謝罪文を発表。さらに非難を受ける事態になった。

情報拡散の経緯

SNSで盗作部分が拡散し、批判の声が殺到。

加害者側(炎上させた側)の情報

ハフィントンポスト韓国版に三島由紀夫の短編小説の一部を盗用していると投稿。
今回と同じ問題を15年前に指摘しました。けれども、文壇の内部ではそれを知っていながら、何も変えようとはしなかった。
今回の世間の反応に驚いています。15年も前のことなのに、ここまで騒がれると逆に途方に暮れますね。とコメント。

被害者側(炎上させられた側)の情報

当の申氏は盗作問題に対し、最初のインタビューでは「三島由紀夫は、『金閣寺』以外は読んだことのない作家。いくら記憶をたどっても『憂国』を読んだ覚えはない」
とのコメントで騒動の火消しを図ったが、後に「文章を何度も照らし合わせてみた結果、盗作疑惑が提起されても仕方ないと思った。いまや私も自分の記憶を信用できない状態」と弁解を述べるありさま。

ネット上の反応

「よりによってパクったのが日本の右翼思想を持つ三島由紀夫だなんて、国の恥だ」
「申京淑も出版社も、両方とも言っていることがチンプンカンプン。国民をバカにしているだろ」
「15年前にしっかり反省してれば、こんな騒ぎにはならなかったのに」
といった批判コメントが殺到している。

結果(その後もしくは現状)

現在、詐欺および業務妨害で告訴された申氏に対する検察の捜査が始まった。

参考URL

  • http://www.cyzo.com/2015/06/post_22600.html