長時間労働支持発言が炎上


中国のネット通販最大手アリババ集団の創業者が、長時間労働を社員に強制するような発言を行ったことで批判が殺到。炎上騒ぎへと発展している事例である。


長時間労働支持発言が炎上

問題発生の経緯

中国のネット通販最大手、アリババ集団の創業者、馬雲(ジャック・マー)会長が午前9時から午後9時まで、月曜日から土曜日までの6日間働くという「996システム」を社員に強制するような発言を行った。

IT企業として成功している京東集団(JDドットコム)、小米科技(シャオミ)など中国国内IT企業80社以上が現在、「996システム」を採用している。
このため、馬氏は「膨大な代償を支払ってこそ、将来は報われるのだ。代償を支払わなければ、報われることはない」とも指摘した。
さらに馬氏は翌日、ウェイボに「いかなる企業も、社員に996システムを強制してはいけない」が、「若者は、幸せとは自らの努力によって得られるものであることを理解しなければならない」と書き込んだ。

これにより、ネット上で「アリババはブラック企業だ」などと批判が集中、炎上騒ぎへと発展してしまった。

情報拡散の経緯

長時間労働を社員に強制するような発言。
この発言が、SNS等で拡散。
批判コメントが殺到。
炎上騒ぎへと発展。
騒動を受けて、釈明することに。

加害者側(炎上させた側)の情報

馬氏は批判の矢が自分に向けられると、慌てて「996システムは非人道的で、不健康」などと書き込んで、実質的な謝罪を行った。

ネット上の反応

このニュースを読んだ日本のユーザーからは、
「昔の日本と同じだね。」
「報酬が高くて残業代ちゃんと払ってくれるならいいんじゃないの」
「日本のブラックみたいに激安給料で、パワハラ受けながらこき使われるというのとは全く違う」
「長時間労働=ブラックではないよな」
「今の中国ならありだと思う。」
などといったコメントが多数投稿されている。

結果(その後もしくは現状)

中国ではIT企業の従業員の重労働が大きな社会問題となっており、一部IT企業の従業員は「996システムで働くと、いずれICU(集中治療室)行きだ」との意味の「996.ICU」というホームページを立ち上げ、5月上旬現在、同サイトにはFacebook等の「いいね」に相当する「★」が24万人以上ついている。

参考URL

  • http://news.livedoor.com/article/detail/16416823/