イタリア政府がキャンペーン「子作りの日」に向けた事前広告などがネット上などで非難を浴び、炎上してしまっている事例である。
問題発生の経緯
キャンペーンはイタリア保健省が実施しているもの。2016年9月22日を『子作りの日(Fertility Day)』と設定し、不妊治療や高齢出産、家族計画についての啓発イベントなどが予定されている。イタリアの合計特殊出生率は1.39と日本(1.43)よりもさらに低く(ともに2013年で比較)深刻な社会問題になっているためだ。
ポスターは、砂時計を持った女性がお腹をさすっている写真を使い「生殖能力には年齢の限界がある」と示唆したものや、滴り落ちる水の写真に寄せて「生殖は共通の利益」などと書かれたもの「若い両親が最良」とするものもあった。
これらのポスターに対して、不快感を表明する意見が殺到。ベアトリーチェ・ロレンツィン保健相は、キャンペーン変更を命じたことを発表した。
情報拡散の経緯
イタリア政府がキャンペーン「子作りの日」に向けて広告を作成。
作成したポスターに対して、不快感を表明する意見が殺到。
炎上騒ぎに発展する。
これを受けて、キャンペーン変更を発表した。
ネット上の反応
イタリアでは、
「大きなお世話」
「年齢差別」
といった意見や、急先鋒である作家・ジャーナリストのロベルト・サビアーノ氏はイタリアのメディア、ラ・リパブリカで「自己決定の原則を損なう全体主義的なもの」と厳しく批判している。
結果(その後もしくは現状)
キャンペーンを揶揄するTwitterでは、妊娠検査薬に「国外で仕事を探そう」と書かれている画像が人気を集めている。
政府の貧弱な子育て支援策や国内経済の現状により、子どもを産み育てるのが難しい環境について風刺したものだ。
参考URL
- http://www.huffingtonpost.jp/2016/09/05/fertility-day-_n_11870040.html
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