ネット規制の中国から大量書き込み? 台湾最大野党主席のFacebookが炎上


台湾最大野党・民進党の蔡英文主席のFacebookに、Facebookなど一部のウェブサイトへのアクセスが規制されている中国からとみられるユーザーが大量の書き込みをし、炎上騒ぎとなっている事例である。


ネット規制の中国から大量書き込み? 台湾最大野党主席のFacebookが炎上

問題発生の経緯

蔡氏は2015年11月10日、自身の公式Facebookにあるイベント情報を投稿。この投稿に対し、中国からとみられるユーザーが批判的なコメントを相次いで書き込み、これに台湾からとみられるユーザーが応戦。2015年11月12日夜までにコメント数は13万件を超えている。

蔡氏は世論調査の支持率で与党・国民党の候補を大幅にリードしている。中国のユーザーには台湾独立志向を持つ民進党への政権交代をけん制したい思惑があるようだ。

情報拡散の経緯

Facebookにイベント告知への書き込み。
その告知に対して、中国から無関係なコメントが掲載される。
これに対して、台湾のユーザーが応戦。

被害者側(炎上させられた側)の情報

蔡氏はこれを受けて2015年11月11日、Facebookの「f」の字のロゴを使用した「freedom.」という文字を入れた画像を投稿。
中国からとみられるユーザーを「新しい友」と表現し、歓迎するコメントを書いた。
蔡氏はコメントで、台湾ではさまざまな意見を持つ人々が交流や議論をし、社会をより良い方向に前進させているなどと語った。

ネット上の反応

中国のユーザーから
「武力で台湾を統一してやる」
など無関係のコメントや写真が大量に舞い込んだ。

日本では、
「実に中国人らしい。」
「民進党の蔡英文主席、いいですねぇ。器が大きい。」
といった意見が出ている。

結果(その後もしくは現状)

民進党は、中国からの独立志向が強く、特殊な方法を用いなければFacebookにアクセスできない中国からとみられる大量のコメントが書き込まれたことには、中国政府の関与があるのではないかとする見方もある。

蔡氏のFacebookは2015年11月12日現在、150万人以上の人が「いいね!」をしている。

参考URL

  • http://www.christiantoday.co.jp/articles/17626/20151112/taiwan-tsai-ing-wen-facebook.htm
  • http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM12H50_S5A111C1FF2000/