マクドナルドがキャンペーン動画に批判が相次ぎ炎上


日本マクドナルドがウェブサイト上で展開している「罰ゲームは男性同士のキス」のPR動画に批判が相次ぎ、炎上騒ぎとなっている事例である。


マクドナルドがキャンペーン動画に批判が相次ぎ炎上

問題発生の経緯

日本マクドナルドは、公式Twitterやウェブサイト上で展開している『チキンマックナゲット』のPRキャンペーンの一環として、「罰ゲーム」として嫌がる男性の頬に男性がキスをする内容の動画を公開している。

動画は「正体不明のソースハンター」である怪盗ナゲッツが「ナゲッツパーティ」でゲームを楽しむシーンから始まる。ゲームに負けたナゲッツは突如「罰ゲーム」を受けることになり、両脇を漫才コンビ、メイプル超合金の安藤なつに羽交い締めにされる。そして、安藤の相方のカズレーザーがナゲッツの頬にキスをし、その写真が撮影されるという内容になっている。

なお、カズレーザーは自身がバイセクシュアルであることをバラエティ番組などで話している。

動画の最後にはハッシュタグ「#ナゲッツゲーム」が表示される。キャンペーンでは、視聴した人々にもこの「ナゲッツゲーム」で遊んでもらい、ゲームをしている動画をTwitter上に投稿することで景品がもらえるイベントが実施されている。SNSでの拡散効果を狙ったものとみられる。

しかし、この内容について、同性愛などLGBTの人々にとって不適切な表現ではないか、といった疑問の声がTwitter上などで挙がり、炎上騒ぎへと発展。
その後、日本マクドナルドは、キャンペーン動画を削除すると発表した。

情報拡散の経緯

日本マクドナルドがウェブサイト上でPR動画を公開。
「罰ゲームは男性同士のキス」という内容の動画。
この動画がSNS等で拡散される。
同性愛などLGBTの人々にとって不適切な表現ではと批判が殺到し炎上。
日本マクドナルドは動画を削除し、謝罪した。

被害者側(炎上させられた側)の情報

日本マクドナルドは取材に対して、キャンペーン動画を削除すると発表した。
PR部の担当者は「お客様にご不快な思いをさせ、深くお詫び申し上げます」とした。理由については「お客様サービス室」に対して、数件の苦情があり「悪ふざけの動画で不快」という意見があったことに対して検討した結果だという。キャンペーン動画などは一旦取り下げ、再編集するという。

ネット上の反応

「おもしろおかしく笑ってた時代は,過去になったということ」
「くだらないCMで不快にさせて傷付けたLGBTにお詫びしろよ」
「「罰ゲームでキス」というのが大きなハラスメントであるということに、なぜこれだけの大企業が気付かないの?」
「こんなことにクレームすることの方が不快」
といった様々なコメントが投稿されている。

結果(その後もしくは現状)

制作側が自らの偏見に気付いていない。それなのに、日本のマクドナルドでは同性愛への嫌悪や偏見があると受け取られかねない動画をキャンペーンに使っている。

参考URL

  • https://news.nifty.com/article/magazine/12210-20161214-8454/
  • http://www.huffingtonpost.jp/2016/12/08/mc-donalds-lgbt_n_13508156.html