高齢男性が運転する乗用車が暴走して、自転車に乗っていた母娘が亡くなった事故をめぐり、インターネット上で「上級国民」という言葉が拡散され、男性や警察に対して批判が殺到している事例である。
問題発生の経緯
東京・池袋で2019年4月19日、高齢男性が運転する乗用車が暴走して、自転車に乗っていた母娘が亡くなった。
2019年4月21日には神戸で市営バスが暴走し、巻き込まれた20代の男女2人が死亡した。
ともに歩行者が青信号の横断歩道で起きた事故だったが、前者の男性は逮捕されず、発生当日の報道では「さん」という敬称や肩書付きで報じられた。
一方、後者のバス運転手(64)は、自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で現行犯逮捕され、「容疑者」という呼称付きで報道された。
ネット上では、この違いに批判が集まった。特に、前者の男性が元通産省官僚で元大手機械メーカーの副社長、さらには勲章を受けていることから、「『上級国民』だから逮捕されないのか」「さん付けなのか」「無罪なのか」などという指摘が相次ぎ、ネット上では炎上状態となっている。
「上級国民」とは、ネットスラング。政治家や官僚、大企業の役員などある一定の社会的地位にいる人たちに対し、批判的な文脈で使われることが多い。
情報拡散の経緯
交通事故が相次ぎ、報道される。
報道の内容や、逮捕の有無の違いに指摘が上がる。
この違いに「上級国民」という言葉が用いられる。
この言葉が、SNS等で拡散。
批判が相次ぎ、炎上状態に。
ネット上の反応
「本当に許せない事件。」
「人殺しておいてこれはねーわ」
「逃亡の可能性が高いのは上級国民様の方だ。」
「救急車を呼ぶのではなく、雲隠れの準備。逮捕しない理由が、証拠の隠滅の恐れがないとは一体」
「危険運転致死傷罪ではなく、過失運転致死傷罪の容疑で警察が捜査してるのも不当。」
などといったコメントが多数投稿されている。
結果(その後もしくは現状)
「逮捕された=有罪」「逮捕されず=無罪」とはならないが、ネット上では様々な憶測が飛び交い、その言葉を受けて批判をするという流れになっているようだ。
参考URL
- https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/kobe-ikebukuro
- https://news.nicovideo.jp/watch/nw5192147
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