スカパラ、ネット指摘で?ジャケット差し替え


『東京スカパラダイスオーケストラ』の新シングルのジャケット画像が、「藤子F」風デザインだった事で許可を取っているのか?などの批判が相次ぎ、炎上騒ぎへと発展してしまった事例である。



問題発生の経緯

東京スカパラダイスオーケストラは2018年2月21日、ゲストボーカルにロックバンド『銀杏BOYZ』のボーカル・峯田和伸さんを迎え入れた新シングル『ちえのわ feat.峯田和伸』を発売する。シングルのジャケットには、アーティストのハシヅメユウヤさんが手がけた、涙を流した男女のイラストを採用した。

このイラストをめぐって、問題点を指摘したのは、イラストレーターの中村佑介さんだ。というのもイラストは、往年の藤子F作品にそっくりなタッチで描かれているのである。
中村さんは2018年1月18日、Twitterで「藤子・F・不二雄プロと小学館にきちんと許可取ってる…んだよね!?」と疑問を呈した。ハシヅメさんが「オマージュ」や「パロディ」を意図していたかどうかはともかく、藤子F作品の一場面をそのまま「拡大コピー(トレース)して、髪型、ファッション、色を変えただけのようなものも多く見受けられます」という。中村さんはその上で、「『オマージュ?パロディ?パクリ?』という曖昧な論議の向こう側であるこの一線を越えてしまうと、日本はコピー商品を売っても良いということになります」と警鐘を鳴らした。

ハシヅメさんは以前から、藤子F作品を彷彿させるイラストを公開しており、Instagramなどでその作品を見ることができるが、「パクリでないのか」とこれに疑問を呈する向きもあった。同氏は藤子F作品を敬愛しているようで、情報サイト『TABI LABO』の取材に以前、「最終的に僕の絵が売れても売れなくてもどっちでもいいんです。きれいごとに聞こえるかもしれないけど、僕の作品をきっかけに、藤子先生の作品の魅力に気づく人が増えて欲しい」と回答したほど。

中村さんの指摘をきっかけに、ネット上には批判コメントが多数投稿されるようになり、炎上騒ぎとなってしまった。

情報拡散の経緯

スカパラの新シングルのジャケット画像が公開。
これを見たイラストレーターが許可を取っているのか?とTwitterに投稿。
この投稿が、Twitterや掲示板等で拡散。
批判コメントが多数投稿される。
この騒動を受けて、イラストの写真を差し替えることに。

加害者側(炎上させた側)の情報

ハシヅメさん本人もこの反応を察知したようで、2018年1月19日のInstagramに
「皆様からお叱り等、SNSですごいので作風変えました」と投稿、涙を流す女性のイラストの写真を掲載したが、炎上状態はその後も続いた。

ネット上の反応

「似てるというか、そっくりそのままなのでは?」
「これでセーフだと思ってゴーサインを出した関係者が怖い」
「著作者側に何も言われないのをいいことにやりたい放題やってる人っぽいね」
「この人より藤子先生のほうが遥かに有名なのに僕の作品をきっかけに広めたいって……何様」
などといったコメントが多数投稿されている。

結果(その後もしくは現状)

こうした事態を受けてか、東京スカパラは2018年1月23日、公式サイトで
「東京スカパラダイスオーケストラのニューシングル『ちえのわ feat.峯田和伸』のアートワークを下記に変更させていただきます」と発表。
白の無地(CD+DVD版はピンク)に手書きで「ちえのわ」と書いたシンプルなイラストに差し替える。

参考URL

  • http://news.livedoor.com/article/detail/14204782/