南京大虐殺否定の「アパホテル」が中国のSNSで大炎上


アパホテルが南京大虐殺を否定した本が置いてあったという動画が公開され、中国のSNSで大炎上し、ホームページがダウンしている事例である。



問題発生の経緯

きっかけは、中国での大炎上騒動だ。2017年1月15日の夕方、中国版Twitter『微博』に、中国人男性と米国人女性の大学生カップルが動画を投稿。いわく、アパホテルに泊まったら南京大虐殺や慰安婦を否定する内容の書籍が室内に置いてあり、かつその著者がアパグループの代表だったというのである。動画では、『誇れる祖国 日本復活への提言Ⅳ 本当の日本の歴史「理論近現代史学II」』の英語版の一部が朗読され、その内容が紹介されている。

アパホテルを所有するアパグループの元谷外志雄代表(筆名:藤誠志)は、日本では有名な“保守系財界人”で、安倍晋三総理の後援会「安晋会」の副会長も務めている。

一方、アパグループは近年、訪日観光客の急増で成長著しい。2000年末にはわずか20カ所だったアパホテルが、16年時点で400カ所以上となり、総室数は7万室にも及ぶ。

こうした中、冒頭の動画が投稿されたわけだが、「都心のホテルは、どこもだいたい2割が中国人観光客」というから、この炎上騒動が与える影響は少なくない。
中国人から見れば「南京大虐殺を否定する歴史修正主義者がトップを務めるホテルなど、けしからん」というわけで、この動画は2017年1月17日13時現在、60万人が転載し、32万人が「いいね!」と評価している。

情報拡散の経緯

アパホテルが南京大虐殺を否定する内容の書籍が、ホテル内に置いてあった。
この事をと中国のSNSで動画を公開。
たちまち拡散され、大炎上。
ホームページがダウンしてしまった。
著者はアパグループの代表で、日本では有名な「保守系財界人」だということで、さらに批判が拡大。
現在も炎上騒ぎが続いている。

ネット上の反応

「こんな本を置くホテルが東京にあるの? 五輪を開く資格などない!」
「右翼ホテルに泊まる中国人は売国奴だ」
「HPがつながらないな。中国の黒客(ハッカー)の仕業なのか?」
といった様々なコメントが投稿されている。

結果(その後もしくは現状)

騒動は今も拡大中で、中国の各メディアも続々とニュースを配信し始めたようだが、さらに、過激な保守系チャンネルとして有名なネット番組「DHCシアター」を放送・配信する化粧品大手のDHCも標的になりつつある状態だ。

参考URL

  • http://news.livedoor.com/article/detail/12552721/
  • http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1701/17/news088.html