ヒジャブ着用イスラム女性を入店拒否、動画拡散で炎上


ファストファッション大手『ザラ』のフランス店舗で、ムスリム(イスラム教徒)のスカーフをかぶった女性客が入店を拒否されている動画がインターネット上で拡散、炎上騒ぎになっている事例である。


ヒジャブ着用イスラム女性を入店拒否、動画拡散で炎上

問題発生の経緯

問題の動画はパリ同時多発テロ事件の翌日にYouTube上に投稿されたという。映像には、帽子やマスク、スカーフなどで頭を覆っている人は入店できないと『ザラ』店舗の警備員が拒否している様子が映されていた。女性の姿は映っていないが、どうやらスカーフをかぶっていたため店内に入ることができないようだ。

この動画が拡散されると、たちまち『ザラ』への批判が続出。同ブランドの公式Facebookなどに批判のコメントが殺到した。

フランスでは、『非宗教の共和国』の精神に反するなどとしてブルカやニカブなどイスラム教徒の女性の全身を覆う衣装を公共の場所で着用することを禁じる『ブルカ禁止法』が、2011年に施行。ニカブは目の部分のみは見え、ブルカは目の部分も網状で隠された状態だ。
店舗に入店拒否された女性はヒジャブを着用と報道されている。ヒジャブとは、スカーフのような布で頭髪だけを隠すスタイルだ。警備員は、帽子やマスク、スカーフを着用している人を店内に入れるわけにはいかないと制止していたようだ。

情報拡散の経緯

問題の動画がYouTubeに投稿。
動画が拡散され、炎上。
企業への批判コメントが相次ぎ、謝罪する。

被害者側(炎上させられた側)の情報

事態を重く見た『ザラ』は公式のFacebookやTwitter上で謝罪し、「『ザラ』は多様性の尊重を設立以来の基本理念としています」と説明。
当該店舗の警備員と責任者を解雇したという。 

ネット上の反応

「二度とザラで買い物しない」
「謝罪しろ」
「イスラム教徒への警戒心から起きたのでは」
「宗教や文化への無理解」
などの声が上がっている。

結果(その後もしくは現状)

動画が投稿されたのは、パリ同時多発テロ事件の翌日。偶然だったのか、意図的だったのか分からない。
ただ純粋に、宗教や文化の多様性を受け入れない企業への怒りに駆られたのかもしれない。

参考URL

  • http://www.sankei.com/west/news/151201/wst1512010007-n1.html