誹謗中傷対策センター(ネクストリンク株式会社)の目線から、
「業界の情報」をお伝え致します。(不定期更新)
インターネットはリアルタイムに情報収集ができます。
また、インターネット上では、気軽に思った事をアピールできます。
日常生活の上で、自分と同じ考えの人を大勢見つけることは難しいです。
しかし、さまざまな人が共存するインターネット上だったら、見つかる可能性はぐんと上がります。
2014年5月29日、ニクの日に合わせて、『すき家ストライキ』がインターネット上で計画されました。
・すき家、ニクの日にスト? ネットで拡散も実現はせず
今回は話題になったものの、実際のストライキにまで至りませんでした。
しかし、実際に実行されていた可能性も0ではありません。
すき家ストライキ事件から、炎上と情報拡散の対応方法を深堀りします。
←前回を振り返る:ネクストリンクの業界最前線<第2回>/すき家から見る炎上と情報拡散の対応方法(前編)
すき家から見る炎上と情報拡散の仕組み(後編)
(文・ネクストリンク株式会社 代表取締役社長 大和田 渉)
それだけユーザー数が存在するすき家が、情報が曖昧なままで居続けてしまった。
そもそもゼンショーHDの営業手法に問題があった可能性も考えられますが、今回は『ネットの風評』の視点部分に限定してお話致します。
下記のすき家ストライキ事件のニュース記事内にあるゼンショーHD広報担当者の方のコメントは、事実だと感じます。
「従業員組合から要求は来ておらず、ストライキで閉店した店はない。第三者委員会の提言を受けて労働環境の改善に取り組んでいく」
しかし、今回の事件はストライキと変わらないという見方も十分にあります。
想像するに、労働者としても不利益を被る手段で、今回のような事件を起こしているのではないでしょうか。
つまり、労働者の意思表示の手段として、退職したり欠勤したりを行っているという事です。例えが過激な表現ですが、ストライキを超えて一種のクーデターやデモと変わらないのかもしれません。
私自身は、すき家の社員でもアルバイトでもありませんから実情は知りません。
しかし、企業としては、現在の状況は致命的ですし、大きな問題に直面しているのは間違いないと思います。
考えられることとして、ゼンショーHD内では、冷ややかで粛々と問題解決を進めているようにも感じます。
私は、すき家2店舗の臨時休業を見た段階で、もしかして倒産してしまうのかな?…などと思っていました。
もし、現実にそうなっていたら、今回のすき家ストライキ事件は本当に取り返しがつかない事態になっていたのかもしれません。
憶測が憶測を呼び、噂が噂を呼び、更にはファンでもなんでもない無関係なユーザーまで巻き込んだ炎上と大拡散の始まりとなっていたでしょう。
最後に、すき家に限った話ではなく、このような事態に陥った場合に念頭に置くべきポイントは下記3点です。
1.適切な情報開示と対処
2.炎上を速やかに止める
3.情報が必要以上に拡散しないよう努める
今回の出来事は、まず広報PRの重要性が前提にあり、
そのうえでネット上の評判を軽視してはならないというモデルケースである。と、実感する出来事でした。
<完>
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