写真撮影のフラッシュで赤ちゃんが失明記事に批判が殺到


中国メディアが2015年7月26日、カメラのフラッシュで赤ちゃんが失明したと報じた記事を、英紙が紹介したところ「なぜ嘘記事を掲載するんだ」などと炎上している事例である。


写真撮影のフラッシュで赤ちゃんが失明記事に批判が殺到

問題発生の経緯

生後3か月の赤ちゃんの顔写真を携帯電話で撮影したところ、フラッシュが原因で赤ちゃんが失明した――中国の新聞最大手の人民日報が写真付きの電子版でこう報じた。

人民日報の2015年7月26日付けの電子版によれば、訪ねてきた友人が生後3か月の赤ちゃんの顔を携帯電話で撮影したところ、スイッチを切り忘れていたフラッシュが光ってしまった。
急いで病院に連れて行ったが、右目が取り返しがつかないほどの状態になり、左目も失明寸前だった。専門家は、赤ちゃんは光に反応し瞼を閉じるけれども、僅かな時間であっても光が眼球に当たると取り返しの付かないことになる、などと説明。記事にはこの赤ちゃんのものと思われる眼球の写真が掲載されていて、中央に焦げたような小さな穴がある。この部分が黄斑(網膜の中心)部で、「修復ができないほど燃えた」との説明が付いていた。

俄かには信じられない内容だが、この記事をイギリスの新聞、デイリー・メールが電子版で紹介したところ、「なぜ嘘記事を掲載するんだ」などといった批判が寄せられ、コメント欄は「炎上」状態になった。

そして、失明したとされる赤ちゃんの写真を見る限りでは、フラッシュが原因ではなく、結膜炎など何らかの眼疾患にかかっている可能性がある、と指摘する人が複数いた。

ネット上の反応

「この話が本当なら、今まで何百万人の赤ちゃんが盲目にされているのだろう」
「DMは適切な検証もなくこんな記事を掲載したことのほうが衝撃的だ」
「私はニュースを読んだり聞いたりすることを辞めます。そのほうが幸せな人生が送れる」
「我々は中国に行きました。中国からは多くの虚偽が出てきます」
などといった批判が寄せられている。

結果(その後もしくは現状)

日本でも、カメラのフラッシュが赤ちゃんの目に悪いのではないのか、という議論がかなり昔から繰り返されていて、Q&Aサイトでの相談や、眼科医師への問い合わせなどがネット上に数多く出ている。

参考URL

  • http://news.livedoor.com/article/detail/10407022/