NHKの番組で「障害者は邪魔」などの意見を紹介 視聴者から賛否


「障がい者は目障りかつ邪魔」などといった意見がNHKの番組で読み上げられた事で、ネット上で話題になっている事例である。



問題発生の経緯

その番組はNHKの福祉情報番組『ハートネットTV』(2017年7月26日放送)。16年7月26日未明に相模原市の知的障害者福祉施設で起きた、元施設職員による19人の刺殺事件から1年ということで特集が組まれた。番組ではこの事件に関する意見を募集していて、約1000件が集まった中から16歳の時に事故に遭い車椅子生活をしている詩人・作家の豆塚エリさんはこうしたコメントを読み上げた。
「障がい者は私たちプロの社会人戦士から見たら、目障りかつ邪魔以外なにものでもありません。お願いですから障がい者はこの世から全て消えてください」そして、相模原の事件の容疑者の考えに賛成という意見として、「正直、今の日本に障がい者を保護する余裕はありません。普通の人でも生きるのが精いっぱいなのに、生産性のない障がい者を守ることはできません」

この意見に対し豆塚さんは、「こんな事をどうして言えるのかな?という思いと、言わなくちゃいけないこの人は、かわいそうだ」とコメントした。

この番組に対してネット上では、「NHKは露骨過ぎる」などといった声があがり、ネット上で話題になっている。

情報拡散の経緯

NHKの番組で「障がい者はこの世から消えて」といった意見が紹介。
この番組内容が、SNSや掲示板等で拡散。
ネット上では「過激思想を正当化しかねない」など批判の声が殺到。
一方で、差別する側の本音を取り上げたチャレンジ精神を評価するという声も。

ネット上の反応

「さすがに辛辣すぎ。ネットでとどめておくべきだろこれは」
「色んな意見を取り上げるのがバランス良いという判断なんだろうけど、これはそのままヘイトになっちゃうからなあ」
「NHK見直した」
「『情けは人の為ならず』だよ。誰かを助けるのは自分が何かあったときの為の保険でもあるんだよ」
などといったコメントが投稿されている。

結果(その後もしくは現状)

この番組では冒頭に、障がい者の存在を否定する意見が寄せられているため、それに向き合い差別や偏見について本音で話し合いたい、としていた。
討論に参加したのは障がいを持つ人とその保護者数人で、こうした視聴者の意見が紹介されると女装パフォーマーのブルボンヌさんは、「ここまで(意見の紹介を)やられるのか」「動揺している」などと感想を述べていた。

参考URL

  • http://news.livedoor.com/article/detail/13411911/