高級ブランド『クリスチャン・ディオール』が展示会で公開した1枚の写真が、韓国で物議を呼び、炎上している事例である。
問題発生の経緯
2016年4月8日、ディオールは韓国一のセレブ街・清潭洞にある店舗『ハウス・オブ・ディオール』で、新作を宣伝するための展示会『Lady Dior as Seen by-Seoul』を開催した。
同展示会には韓国人写真家や美術家の作品が数多く展示されたのだが、そのうちのひとつ、写真家イ・ワン氏が出品した「韓国女」という写真作品が問題となった。
この写真作品には、ハイヒールを履き、肩を露出した黒いワンピースをまとった女性が、ディオールのバッグを持って、歓楽街の前にたたずむ姿が描写されている。
問題となったのは、その背景に「ソジュバン(焼酎ルーム)」「ルーム費無料」「パーティータウン」などの文字が入った看板が写り込んでいる点だ。
実はこれらは、韓国の風俗やキャバクラを意味する看板。韓国のインターネットコミュニティーからは、写真が「韓国人女性が体を売って高級ハンドバッグを購入しているかのように見える」と批判が殺到。ネットユーザーの一部は、写真家だけでなく、展示を決定したディオールにも問題があると食ってかかっている。
情報拡散の経緯
クリスチャン・ディオールの展示会で写真が公開。
韓国女性をホステスに比喩していると批判が相次ぐ。
ネット上で炎上騒ぎに発展。
被害者側(炎上させられた側)の情報
写真を撮影したイ・ワン氏は、ディオールのインタビューに対し「写真が持つ象徴的な意味を強調するため、合成技術を使用した。(中略)クリスチャン・ディオールの製品は、効率中心の資本主義的生産方式とは異なる価値を持つが、それが韓国でどのように消費されているか表現した」と述べている。
ネット上の反応
「ディオールは絶対に買っちゃ駄目」
「ディオールが安物に見える広告だ」
「こういう扱いを受けないようにするためには、ディオールを買うなということ」
「この作家さんは、体を売ってる女性としか付き合ったことがないんじゃない?」
など、韓国のネットユーザーからは批判の声が相次ぐ。
中には、
「事実なのに何が問題なの?」
「え? 現実的な写真じゃん」
「卑下ではなく事実」
といったコメントもあり。
結果(その後もしくは現状)
同作品が象徴するものは、女性蔑視なのか、それとも事実なのか。今後も韓国では、女性を取り巻く表現について意見が分かれそうである。
参考URL
- http://news.livedoor.com/article/detail/11401103/
- http://www.recordchina.co.jp/a133046.html
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