ニコン・シンガポールが開催した写真コンテストの入賞作品が、あまりにずさんな加工写真だということが判明し、現在ネットで炎上祭りが起きている事例である。
問題発生の経緯
ニコンといえば世界の写真業界を牽引してきた一大カメラメーカー。
そののアマチュアコンテストで入賞した問題の写真は、飛行機が非常階段の間をナイスタイミングで写っており、まさに決定的瞬間というにふさわしい一枚。
2016年1月29日、ニコン・シンガポールはFacebook上にて、「Chay Yu Weiさんは友達と写真散歩の際に、チャイナタウンで偶然にも非常に素晴らしいショットを捉えた」と、コメント付きで掲載し、入賞賞品として同社製のトローリーバッグが贈られることになった。
しかしネット上でこの写真が掲載されるやいなや、合成写真ではないのか? という声がたちまち上がったのである。
ニコンのコメントによれば、撮影機材は2008年発売のNikon D90で、撮影データは「絞り2.8、シャッタースピード1600分の1秒」とのこと。しかし、飛行機の周りが背景と不自然なあまり明度に差が有るため、画像加工ソフト『Photoshop』による加工画像だということがわかったのである。
このあまりに酷い加工写真に、ネット上では次々にコラ写真が投稿されクソコラ祭りフィーバーが起きている。
情報拡散の経緯
写真コンテストの入賞作品が発表。
合成なのではといった意見が出る。
当選者に批判の声が上がる。
ネット上では、クソコラ祭りが起きる。
加害者側(炎上させた側)の情報
同写真をInstagramにも投稿したChay Yu Weiさん、コメント欄で「どれくらい飛行機が来るのを待ち続けたのですか?」との質問に、「そんなに長くはなかったよ。ラッキーだったんだ、コメントありがとう!」と返している。
被害者側(炎上させられた側)の情報
クソコラ祭りが始まってすぐにニコンは、加工された写真を選んでしまったミスを認めた上で次のようにコメントしている。
「我々ニコンは、技術のイノベーションと想像力こそが写真の核であると考えております。イノベーションは我々の製品をはじめデジタル技術の進歩によって高められますが、想像力は誰しもが自由に創造できるツールであり様々な可能性をひめています」としながら、「さらなる素晴らしい作品のために、時代に沿った新しいルールの改訂が必要だ」としている。
ネット上の反応
「それなら俺のこの写真でもバッグくれよ」
「アイデア勝負?これはこれでいいかも」
「よく見ると、加工じゃなくてマインクラフトなんですね!」
などの声が上がる。
結果(その後もしくは現状)
ニコンは、「また我々は、今回のように最近の受賞作を用いた面白いアイデアのつまった写真の投稿もお待ちしております。」とクソコラに関して支持する姿勢を明らかにしている。
参考URL
- http://tocana.jp/2016/02/post_8756_entry.html
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