【炎上事例】他人のInstagram写真を自分の作品として販売→炎上


他人のInstagram写真を自分の作品として展示しただけでなく作品を約1100万円もの高額で販売したアーティストに物議をかもしている事例である。


他人のInstagram写真を自分の作品として販売→炎上

問題発生の経緯

他人のInstagram写真を自分の作品として展示販売したことで炎上したのは、アメリカ人のアーティスト、リチャード・プリンスさん。
彼は、ニューヨークのグッゲンハイムなどの有名美術館ほか、2015年4~5月には原宿でも個展を開催してきた著名な現代アーティスト。
彼の作風は既存の写真をカメラに収め、手を加えることで新たな作品に仕上げてしまうものだ。この手法は評価される一方で、今までにも数々の物議を醸してきた。

今回問題となったのは『New Portraits:ニュー・ポートレイト』と題された作品。モデルやセレブなど、他人のInstagram写真のスクリーンショット画像を拡大してキャンバスに転写したものだという。写真のコメント欄にはプリンスさんの言葉が印刷されており、それが作品に新たな息吹を吹き込んでいるとされているものの、「美術作品としていかがなものか」と物議に。

問題作は全部で37点。そのうち、自分のInstagram写真が使用されたと知ったメイクアップブランド『Lime Crime:ライム・クライム』の最高経営責任者ドー・ディーレさんは、以下のようなコメントをInstagramに残している。
「みんながメールしてくるから、私もこのことについて投稿することにしたわ。そうよ、私のポートレートがニューヨークのフリーズ・ギャラリーに展示されているの。
私が投稿した写真で絵画じゃないわ。私は許可していないけど、リチャード・プリンスが展示して9万ドル(約1100万円)で売れたらしいわね。
彼を追及するつもりはないけど、一体誰の手に渡るのやら……」
と、ギャラリーに飾られた自分の写真を公開、約1100万円という価格で買い手がついていたことを明かした。

アートとして売れたのは、ドー・ディーレさんだけではないく、驚くべきことにどの作品も1点9万ドル(約1100万円)という値段にもかかわらず、ほとんど売れてしまった。今回も、ネット上で苦言を呈する人、転用された対抗措置として同じInstagramの画像を1/1000の価格90ドル(約1万1000円)でチャリティ販売する団体など、さまざまな反応が起きている。

情報拡散の経緯

他人のInstagram写真を自分の作品として展示。
ユーザーから、批判。
使用されたと知った人が、Instagramに苦言を投稿。

加害者側(炎上させた側)の情報

「私が投稿した写真で絵画じゃないわ。私は許可していないけど、リチャード・プリンスが展示して9万ドルで売れたらしいわね。
彼を追及するつもりはないけど、一体誰の手に渡るのやら……」とInstagramに苦言を投稿。

被害者側(炎上させられた側)の情報

スクリーンショットしたものを48 x 65インチでプリントアウトしたため、インスタグラムの規約内で使用していると解釈。
Instagramに投稿された画像は転用が可能で、写真の作品化は著作権の侵害にはあたらないと主張。

ネット上の反応

「イギリスの新聞記事が公に「盗み」だと書いてる。」
「美術作品としていかがなものか」
などと批判の声があり。

また、
「インスタの画像って引用じゃなく転用しても構わないって規約があるの?」
「現在の規約にはそういう項目は見当たらなかった。」
「インスタ使ってないけど、ここにUPしたら承諾無しで商売に使われてもいいのか……」
といったInstagramに対してのコメントも多数。

さらに、問題となった作品が展示されている展示会にいったユーザーは、
「恐ろしい空間だった」
「これはもうやったもん勝ちというやつですね」
「インスタグラムにアップされた画像にズレたコメントを残すプリンス。」
というコメントを残している。

結果(その後もしくは現状)

プリンスさんのアートはたびたび物議をかもし、過去には訴訟問題に発展したこともあり、この騒動はまだまだ収束する気配はなさそうだ。

参考URL

  • http://news.biglobe.ne.jp/trend/0602/rct_150602_9446382031.html
  • http://matome.naver.jp/odai/2143279767832169401