グリー、青少年向けに「ネット利用マナー啓発ゲーム」を開発


ネット上でのトラブル防止につなげる狙い
先日、グリーは青少年向けにスマートフォンアプリを開発したと発表。
このゲーム「魂の交渉屋とボクの物語 – Soul Negotiator -」は、ストーリー形式のゲームを進めることで、インターネット利用時のマナーやインターネット上で起こりうる様々なトラブルについて学ぶことができるといった内容です。

(ピックアップ記事)
ネットいじめや投稿炎上を防げ、グリーが子供向け啓発ゲーム ITPro 2015/9/8
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/090802916/
近年、「ネットいじめ」「出会い系サイトがきっかけになった事件」「不適切投稿によるネット炎上」といった、インターネット上で起こる問題に青少年が巻き込まれる事件が増えています。こういった事件に巻き込まれないためにも、利用者である青少年自身のネット上のマナーやインターネットリテラシーの向上が重要だと言われています。

グリーは、こういった社会背景の中で、青少年のネットマナー・リテラシー向上を目的にこのアプリを開発、リリースしました。


グリー 青少年向けに「ネット利用マナー啓発ゲーム」を開発

主流になった、「ネットいじめ」

内閣府の調査※によると、小学~高校生の携帯電話保有率は59.5%で、半数以上の青少年が自分用の携帯電話を持っていることになっており、所有率は年々、上昇しています。※平成25年度 青少年のインターネット利用環境実態調査

携帯電話所有率 総数 59.5%
・小学生 36.8%
・中学生 51.9%
・高校生 97.2%

こうして、青少年の間に携帯電話が普及すると同時に、ネット利用も容易になり、LINEやTwitterといったSNSが登場し…と、彼らを取り巻く環境も昔と比べて変化しました。

そしていま注目を集めているのが「ネットいじめ」です。
インターネットが新しいコミュニケーションの場となったことで、今まで大人たちが体験したことのない「いじめの場」が生まれている訳です。

とあるメディアが女子高生に行ったインタビューによると

「LINEグループを2つ作るのは当たり前。みんながいるグループと、嫌いな子だけハブった(省いた)グループ。」

こういうことも起こっています。

さて、この行為自体に言及することは避けますが、実際にインターネット上にあるコミュニケ―ションの場が、青少年の身に危険を及ぼすこともあります。
「出会い系サイト・アプリをきっかけとした被害」「不適切な投稿による炎上」がそれに当たりますが、これらを防止するためにも、インターネット利用時のマナー・リテラシーの向上が重要だとされていますね。

グリーが開発したアプリは、5日後に“抜け殻”になってしまう友達を救うために、次々と現れる問題に対して、行動の選択を迫られます。
選択を間違えると、友達が“抜け殻”になってしまうのですが、正しい行動を選択してゲームクリアに向けて進む中で、インターネット利用時のマナー・リテラシーを啓蒙していこうという狙いです。

学校や家庭での教育のほかに、こうした啓蒙を促すツールが出てきたことで、色々な方向からインターネット利用時のルールやマナー、リテラシー向上にアプローチすることができるようになる、という事ですね。

青少年だけでなく、大人もインターネットリテラシーを高める必要があるなか、こうした取り組みが社会全体に広がることで、ネット上でのトラブルを防止することにつながると感じます。