練馬区役所に爆破予告 ネット上の掲示板に書き込み


ネット掲示板に、練馬区役所 爆破予告の書き込み。区は厳重警戒で対応
2015年6月14日、インターネット上の掲示板に練馬区役所などの爆破を予告する書き込みがされた。これを受け、練馬区は14日、庁内に不審物がないかを点検。15日にも、始業前に点検を行ったほか、警備員の増員などをして安全対策を取った。(TBSNews 2015/6/15参照)


練馬区役所に爆破予告 ネット上の掲示板に書き込み

練馬区役所は、公式HP・Twitterで利用者に呼びかけ

この書き込みを受け、練馬区役所では実際に警備を手厚くするほか、公式HPや公式Twitterでも利用者へ注意を呼びかけました。

◎実際の投稿
東京都練馬区認証済みアカウント@nerima_tokyo 
危機管理課です。「6月15日(月)に区役所に爆発物を仕掛け爆破する」と予告がありました。区は14日(日)に庁舎の点検を行い不審物が無いことを確認しました。15日(月)の始業前にも安全点検を行います。警察に警備を要請し、区も独自に警備を増強します。不要不急のご来庁をお控えください。

この事件以外にも、爆破をほのめかすインターネット上の書き込みは頻発している

・「学校に爆弾」と投稿 17歳逮捕(2015/6/5)Twitterへの投稿
・羽田空港 爆破予告(2015/6/3)Twitterへの投稿
・大学HPに弁護士殺害を予告(2015/6/1)
・仙台駅女子トイレ 爆破予告(2015/5/13)Twitterへの投稿
・練馬区光和小学校、石神井中学校 運動会妨害予告(2014/9/27)
・「駅に爆弾しかけた」と投稿 高校2年生書類送検(2014/7/7)

ざっと調べてみただけでも、爆弾を仕掛けた・殺害予告・妨害工作の予告などといった「犯罪予告」関連の内容が、ネット上に多く投稿されていることがわかります。犯罪予告の標的となった建物・団体のほとんどが、犯罪予告がなされた一両日中にはHP上で危険を呼びかけたり、具体的な対策案を告知するなど、何かしらの対応を取っています。このことから、インターネット上での犯罪予告の書き込みが、十分脅威になりうると世間が認識するようになったということでしょう。

「悪意」を持った投稿者がいることを意識しよう

こうした書き込みの被害に合わないように防止したいところですが、完全に予防することは不可能です。ただ、少なくとも「明確な悪意を持って投稿している人がいる」ということを知ることが大切なのではないでしょうか。先ほご紹介した“羽田空港への爆破予告”の場合、犯人の19歳少年は逮捕後「あれは俺の作品だ」と語っています。つまり、羽田空港自体に恨みを持っているわけではなく、犯罪予告をしていること自体に意味がある――と考えていることが伺える言動です。
 もちろん、私怨をきっかけとして衝動的に犯罪予告を投稿するケースもあります。しかし、まったく予期していないところから標的になる可能性もゼロではない、ということを知ることが重要だと考えています。また、注目度が高い企業や著名人ほどその被害にあいやすいと考えるのが自然です。
 仮に、ネット上で犯罪予告を受けてしまった場合には、速やかに警察に相談し、自社でも消費者・関係者に安全対策の告知をすることが重要になってきます。

参考URL

  • http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2517768.html