ネットの誤った特定で無関係の会社炎上


NHKのドキュメンタリー番組で、タオル製造現場で働くベトナム人技能実習生の過酷な労働実態が放送された。ネットで無関係の会社が特定されてしまい、その会社が炎上状態となってしまった事例である。


ネットの誤った特定で無関係の会社炎上

問題発生の経緯

2019年6月25日に放送されたドキュメンタリー番組『ノーナレ』で、タオル製造現場で働くベトナム人技能実習生が取り上げられた。

番組内では、朝7時半から夜11時まで行われることもある長時間労働や、月に180時間にも及ぶ残業量、劣悪な住居環境などが告発され、実習生の中には仕事中に倒れたり、脳出血で意識不明の状態となった人もいると紹介された。

この内容に多くの視聴者が憤り、SNSなどでタオル全体の不買運動が起こる中、番組で取り上げられた会社は『株式会社オルネット』であるという誤った情報が流れ、“特定”と思い込んだネットユーザーから批判が殺到し、炎上状態となっている。

情報拡散の経緯

問題となるドキュメンタリー番組が放送。
その内容が、SNS等で拡散。
無関係の会社が特定される。
その会社に対して、批判が殺到。
炎上騒ぎへと発展している。

ネット上の反応

「オルネットの工場を働く工場というテロップを写したのはNHKですよね?」
「風評被害を出さないためにも、きちんと業者の名前公表すればいいんじゃね?」
「訂正するならSNSではなく番組内できちんと放送しないと」
「このような事態になるのは簡単に予測できた」
などといったコメントが多数投稿されている。

結果(その後もしくは現状)

この騒動を受けて、放送したNHK側は「取り上げた会社とは無関係な会社がネットに出ています。問い合わせや苦情が殺到し、困っておられます。
控えて下さいますようお願いします」とコメントを発表したが、このNHK側の対応に対して批判が殺到している。

参考URL

  • https://www.narinari.com/Nd/20190655168.html