ナイキ 社員の夫が人種差別発言で店舗が営業停止に


米ナイキが、従業員の夫がネット上に投稿した動画が「人種差別的」と批判を受けたことで、南アフリカ共和国にある複数店舗を一時的に営業停止する騒動にまで発展してしまった事例である。


ナイキ 社員の夫が人種差別発言で店舗が営業停止に

問題発生の経緯

問題となっている動画は、南アフリカのビーチを訪れた白人男性によって投稿された。男性は自撮りをしながら、「ここは黒人がいないから天国だ」と発言。その際に、南アフリカ内で黒人に対する蔑称と見なされている言葉を使っていた。

男性がこの動画を投稿すると、Twitter上で批判が殺到。
元動画はすでに削除されているが、一部のTwitterユーザーが男性の妻がナイキの社員であると「特定」し、ナイキのボイコットを呼びかける騒動に発展した。
その中には、南アフリカの極左団体「Economic Freedom Fighters(EEF)」のメンバーも含まれていた。

これを受け、ナイキは2018年8月22日、国内の複数店舗を一時的に営業停止する措置を取った。

情報拡散の経緯

とある男性が、Twitterに動画を投稿。
この動画が、Twitterや掲示板等で拡散。
一部のTwitterユーザーが男性を特定し、ボイコットを呼びかける騒動に発展。
騒動を受けて、店舗を一時的に営業停止する事に。

被害者側(炎上させられた側)の情報

ナイキは同日に声明文を発表。
「ナイキは人種差別に反対し、長きにわたって多様性やインクルージョン、人権への配慮に貢献してきました」とした上で、動画を投稿した男性は「ナイキの従業員ではない」と否定した。

ネット上の反応

このニュースを読んだ日本のネットユーザーからは、
「ナイキ関係なくないですか?」
「白人がどれだけ偉いのかまったく分からないけど」
「一般人の間違った「特定」は怖いね。」
「SNSにアップしたら問題になると考えなかったのだろうか?」
「従業員の旦那でしょ?関係無くない?」
などといったコメントが多数投稿されている。

結果(その後もしくは現状)

翌日23日には、南アフリカにある全ての店舗の営業を再開したと発表。同国のナイキ広報担当は、「国内にある全店舗が、すべて通常通りに戻りました」とコメントした。

参考URL

  • https://www.huffingtonpost.jp/2018/08/23/nike-south-africa_a_23508335/


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