「女性少ないと男性のやる気出ない」講演への批判受けヤフーが謝罪


ヤフーの男性エンジニアが、講演内で「女性少ないと男性のやる気出ない」と発言したことで批判が殺到。その後、謝罪することになった事例である。



問題発生の経緯

ヤフーに所属する男性エンジニアが、2018年4月に社外で行われたエンジニア向けイベント「バトルカンファレンス30」内で行った講演で、機械学習の面白さを知ってもらう一例として、女性エンジニアが少ない問題を解決するために機械学習がどう役立つか話した。その際、冒頭で「これ(編集部注:女性エンジニアが少ないこと)によって生じる問題は、男性エンジニアにとっては、『いいところを見せたい』というやる気が出ない。そして、女性エンジニアにとっては、女子トークができない。これは非常に重要な課題だと思います」と発言していた。

講演では、男性の声を女声に変換し、あたかも職場女性がいるかのように演出することで「男性エンジニアのやる気問題」を解決できると話していた。機械学習はこの音声変換の精度向上に役立つという。同様の仕組みを用い、男性の声を女声に変換することで女子トークが可能になり、「これによってエンジニアが抱えるもっとも重要な課題が解決できました」とも発言。

この発言が、講演の内容がIT系ネットメディア『ログミーテック』に掲載された後、ネットで「女性を馬鹿にしている」という声が多数上がっていた。

情報拡散の経緯

ヤフーの男性エンジニアが「女性少ないと男性のやる気出ない」と発言。
この発言が、SNS等で拡散。
批判コメントが殺到し、炎上。
騒動を受けて、謝罪文をサイトに掲載した。

被害者側(炎上させられた側)の情報

ヤフーはサイトに掲載した文中で、講演のどの部分が不適切だと判断したのかは明らかにしていないが、「本表現によって、多くの方に不快な思いをさせてしまったことを、深くお詫び申し上げます。今後は、このようなことが二度と起きぬよう、改めて社内のチェック体制の見直し・徹底、全社員に対する啓発教育などを通じて、再発防止に努めてまいります。改めまして、多くの方に不快な思いをさせてしまったことを、深くお詫び申し上げます」と謝罪している。

ネット上の反応

「これ何かのジョーク?」
「この空想上の男女共に、何しに仕事行ってるんだ?」
「女性エンジニアじゃなくて優しそうな女性が欲しいだけなのでは」
「主催者側でどうにかできなかったのかな」
「炎上するまでに、本人・社内・主催者・会場の参加者・Web記事の編集とチェックできるところを全部すり抜けちゃったんだなと思った」
などといったコメントが投稿されている。

結果(その後もしくは現状)

イベントの公式サイトには、ヤフーが出した謝罪文と同様のお詫びが掲載されている。

参考URL

  • http://news.livedoor.com/article/detail/14908132/