ミス南アが手袋をはめHIV陽性の子どもに食事提供 差別行為と炎上


ミス南アフリカの女性が、HIV陽性の子どもに手袋をはめて食事を提供した写真をSNSに投稿し批判が殺到。炎上騒ぎとなっている事例である。



問題発生の経緯

このほどミス南アフリカでモデルの女性が、ヨハネスブルグの孤児らをチャリティー企画のために訪問した際の写真が一部で「差別行為だ」と炎上する事態となっている。

2017年7月5日、2017年のミス・南アフリカに選ばれたデミ=リー・ネル=ピーターズさんはヨハネスブルグ市内にあるソウェト地区で、飢えた人々に温かい食事を提供する“スープ・キッチン”のボランティアの一員としてチャリティーイベントに参加した。

イベントでは孤児かHIV陽性、もしくはその両方の問題を抱えている子供たちに、他のボランティアたちとともに食べ物を提供した。その後、デミさんはイベントの様子を伝えようと、ひとりの子供に食べ物を渡している写真を自身のTwitterやInstagramに投稿した。するとユーザーらはデミさんがはめていたラテックス(天然ゴム素材)の使い捨て手袋に注目し、非難する声が殺到。炎上騒ぎへと発展。

チャリティーを企画したディレクターのキャロル・ディアンティさんも「SNS上の批判はまったくもってバカバカしいことです。スタッフのメンバーやボランティアたちも食事の準備をする間は全員手袋をしていました。食べ物を取り扱うので手袋は必須です。この日は成功した一日となりましたが、世間の関心が手袋にいってしまったことを非常に残念に思います」と話した。

情報拡散の経緯

ミス南アフリカの女性が、TwitterやInstagramに写真を投稿。
手袋をはめHIV陽性の子どもに食事提供している写真。
この写真が、SNS等で拡散。
「差別行為だ」などと批判コメントが殺到し、炎上騒ぎへと発展。
その後、Twitterで弁明をする。
それでもネット上の批判はおさまらない。

加害者側(炎上させた側)の情報

これらの声に対してデミさんはTwitterで次のように弁明している。
「私は差別主義者ではありません。あの場にいたボランティア全員が、小さな子供たちに食べ物を手渡すことに関して衛生面を考慮して手袋をするように言われたのです。
みなさんが思っていることは完全に誤解です。私にとってはこの日、300人ほどの子供たちが温かい昼食をとれたことが何より大切でした。手袋をしていたことで、みなさんの反感を買ってしまったのなら謝ります。でも誤解されて悲しく思っています。」

ネット上の反応

「なぜ、子供たちと触れ合うのに手袋をしているのか」
「病気感染を恐れて手袋をしたのか」
「黒人の子供を触るのが嫌だから手袋をはめているのか」
「差別だ」
「すぐになにかと差別、差別という人たちって単に愚かなだけ。騒ぎたいんでしょう」
「デミさん、非難した人たちに謝る必要なんてないよ」
などといった様々なコメントが投稿されている。

結果(その後もしくは現状)

それでもネット上の批判はおさまらず、翌日になっても「衛生面というならば、なぜエプロンやヘアネットをしないのか」という声や、Twitter上には手袋をしてパソコンのキーボードを触っている写真や飲み物を作る時にも手袋をしている写真とともに「衛生面を第一に考慮しています」という皮肉ったツイートも見受けられた。

参考URL

  • http://news.livedoor.com/article/detail/13334347/