菅直人元首相が福島県沖の地震後に映画PR ネット上で炎上状態に


菅直人元首相が福島県などに4年ぶりに津波警報が出された4時間後に、映画の上映会をTwitter上でPRし、批判が殺到。炎上状態になっている事例である。


菅直人元首相が福島県沖の地震後に映画PR ネット上で炎上状態に

問題発生の経緯

菅直人元首相が2016年11月22日朝、ブログやTwitterに書き込んだ内容が「何言ってんだこの緊急時に」などと「炎上状態」だ。この日は早朝5時59分頃に福島県沖を震源とするマグニチュード7.4の地震が発生し、福島県などに4年ぶりに津波警報が出されていた。

菅氏がブログを更新したのは、地震発生からおよそ4時間後の朝9時50分ごろ。その内容は、ドキュメンタリー映画『太陽の蓋』の自主上映会を宣伝するものだった。
ブログのタイトルは「『太陽の蓋』都心での自主上映」。福島県沖での地震について「今のところ大きな被害は伝わってきていない」とした上で、「しかし、福島第二原発3号機の使用済み燃料プールの冷却が停止したという発表があり、5年半前の福島原発事故の時に(略)メルトダウンが起きる瀬戸際であったことを思い出した」と振り返った。その上で、自身が首相として直面した東京電力福島第1原発事故での状況を説明しつつ、「こうした福島原発事故発生からの5日間を事実に基づいて描いた映画、『太陽の蓋』の都心での上映会を11月29日(火)、国会の隣の憲政記念館で開催します。(略)
ご覧になりたい方は、まだ席に余裕がありますのでぜひお越しください」と映画の上映会をPRした。さらに、こうしたブログを投稿した約10分後には、Twitterでも同様の書き込みをした。Twitter、ブログともに、地震が起きた地域に向けて避難や注意を呼びかける言葉はなかった。

菅氏がブログやTwitterを更新した時点では、津波警報は解除されていたといえ、注意報は解除されておらず、テレビなどでは引き続き警戒を呼び掛けていた。
こうした予断を許さない状況での宣伝ツイート・ブログをめぐっては、インターネット上で批判が殺到し、炎上状態となっている。

情報拡散の経緯

2016年11月22日の朝地震が発生し、福島県などに4年ぶりに津波警報。
その4時間後に菅直人元首相がPRツイートを投稿。
原発事故をテーマにした映画の上映会をPRした。
ネットでは「今言う話じゃないだろ」などの声が相次ぐ。
炎上状態となっている。

ネット上の反応

「国民の心配より映画の宣伝ですか?」
「何言ってんだこの緊急時に 今言う話じゃないだろ 状況考えろ」
「福島に津波警報が出て、被害が出ないように皆が固唾を飲んでいた午前中によく映画の宣伝ができるよね」
といったコメントが相次ぐ。

結果(その後もしくは現状)

菅氏が宣伝した『太陽の蓋』という映画は、東日本大震災と原発事故を描いたドキュメンタリー作品。当時の首相だった菅氏も実名で登場しており、菅氏の事務所は2016年11月29日の上映会の開催に協力している。

参考URL

  • http://news.livedoor.com/article/detail/12322704/