イスラム教徒の軍人遺族中傷、トランプ氏に批判


共和党候補ドナルド・トランプ氏が、イラクで2004年に戦死したイスラム教徒の米軍人フユマン・カーン陸軍大尉の両親を中傷したとして批判が拡大している事例である。


イスラム教徒の軍人遺族中傷、トランプ氏に批判

問題発生の経緯

大尉の父親でパキスタン出身のキズル氏は妻ガザラさんと2016年7月28日の民主党大会で登壇し、イスラム教徒の入国禁止を唱えたトランプ氏を「憲法を読んだことはあるのか」と批判した。
トランプ氏は米メディアで「スピーチライターが原稿を書いたのではないか」と述べ、キズル氏の発言を疑問視。
クリントン氏の陣営が仕掛けた演説だとしたうえで、Twitterでも「キズル氏は私のことをよく知りもせず、悪意を持って攻撃した」と批判した。

これに対し、2016年8月1日、退役軍人の会合で演説したオバマ大統領は「アメリカの軍や兵士をこき下ろす一部の人たちには心底うんざりしている」と述べ、名指しは避けつつもトランプ氏を非難。
さらに、共和党の重鎮マケイン上院議員は「トランプ氏の発言に全く同意できない。党の価値観を代表するものではない」と述べるなど、共和党内からも批判が相次いでいる。

情報拡散の経緯

戦死したイスラム教徒の米軍人の遺族がトランプ氏を批判。
トランプ氏は「スピーチライターが原稿を書いたのでは」と疑問視。
Twitterでも「私のことをよく知りもせず、悪意を持って攻撃した」と述べた。

加害者側(炎上させた側)の情報

共和党の副大統領候補ペンス知事は2016年8月1日の集会で、「トランプ氏も戦死したカーン氏はアメリカの英雄だと思っている」と釈明したが、トランプ氏自身はTwitterで「カーン夫妻はテレビ番組でも悪意をもって私を攻撃している」として強気の姿勢を変えていない。

ネット上の反応

日本ではこのニュースに対して、
「トランプはこんな程度ではとても潰れないよ」
「もしトランプが大統領になったらイスラム教徒に暗殺されそう」
「靖国神社参拝を中傷するのはOKで、イスラム教徒軍人遺族を中傷するのはNG。」
といったコメントが投稿されている。

結果(その後もしくは現状)

アメリカでは戦死した兵士の遺族を批判することはタブーと受け止められており、選挙戦に影響を与える可能性が出ている。

参考URL

  • http://news.livedoor.com/article/detail/11839962/
  • http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160802/k10010618311000.html