金魚放流イベントがネット炎上で中止に


大阪府泉佐野市の犬鳴山の渓流で30年以上実施されている『金魚の放流』について、インターネット上で「生態系に影響する」などと問題視する書き込みが相次いだため、2016年7月16日に実施予定だった放流が中止になった事例である。


金魚放流イベントがネット炎上で中止に

問題発生の経緯

協会によると、川に金魚を放ち、来場者が捕まえるイベントで、温泉地でもある犬鳴山の知名度アップを目指して昭和60年ごろから毎年実施。府外からも親子連れらが集まるといい、2016年も7月16日と30日に、8千匹ずつ放流する予定だった。

ところが2016年7月15日、協会事務局を担う泉佐野市まちの活性課に「川に金魚を放流するって本当ですか」という問い合わせの電話が相次いだ。職員がインターネットで調べると、イベントを批判する内容のツイッターの投稿が相次いでいた。
「元々の生態系に影響をあたえる」という環境保全の視点からの批判が多く、「かわいそう」などとする意見もあった。時間を追うごとにコメント数は増え、なかには「環境テロ」「虐待」といった過激な内容もあった。

想定外の反響に、協会側は同日夜、急遽対策を検討。2016年7月16日は放流は行わず、来場者に直接配る形式に変更し、フェイスブックなどで告知した。当日は約700人が来場し、川で捕まえることができないことを残念がる人はいたものの、抗議する人はなかったという。

情報拡散の経緯

大阪の犬鳴山の渓流で実施予定だった金魚の放流が中止に。
ネットで「生態系に影響する」「非常識だ」とする書き込みが相次いだため。
7月30日にも放流が予定されているが、実施するかどうかは検討中。

被害者側(炎上させられた側)の情報

市の担当者は「これまで生態系への影響というのはきちんと考えたことはなかった。いろんな考えがあることが分かった」と話す。2016年7月30日の放流については、法律や環境の専門家の意見を聞くなどして実施するかどうかを検討している。

ネット上の反応

「30年もやってれば影響あるかどうかわかるだろ」
「虐待とかいうなら、もう金魚すくいとかもムリなやつでしょ」
「神経質になり過ぎじゃないか?」
「最近は何でもネットの意見で決めるのね。」
といった様々なコメントが投稿されている。

結果(その後もしくは現状)

川への金魚の放流について、大阪府環境農林水産部水産課は「法律に触れるものではないが、いいとはいえない」と指摘する。

参考URL

  • http://news.livedoor.com/article/detail/11798933/
  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160723-00000094-san-soci