東京の府中市美術館の男性学芸員が、上司から展示の見直しを指示されたとFacebookに投稿。ネット上に「行政による表現への圧力」などと非難する投稿が相次いでいる事例である。
問題発生の経緯
東京の府中市美術館で来月始まる戦後を代表する社会派画家、新海覚雄の展覧会を巡り、同館の男性学芸員が2016年6月23日、上司から展示の見直しを指示されたとFacebookに投稿。ネット上に「行政による表現への圧力」などと非難する投稿が相次ぎ、波紋が広がった。
須恵正之副館長は「公立美術館にふさわしい中立的な展示を要請した」と話している。
同展は『燃える東京・多摩 画家・新海覚雄の軌跡』の名称で、2016年7月16日から9月11日まで開催。同市平和都市宣言30周年記念事業の位置づけで、昨年から学芸員らが準備を進めてきた。新海は1950年代、社会問題を取材する『ルポルタージュ絵画』を発表。発表資料によると、同展では米軍立川基地の拡張反対運動『砂川闘争』や国鉄で働く労働者のデモ、広島で被爆した母子などを描いた油彩や水彩、版画など約70点を展示する予定。
情報拡散の経緯
府中市美術館で新海覚雄の展覧会が開催される予定。
その準備を進めていた男性学芸員がSNSで「展示の見直しを指示された」と投稿。
この投稿に対して、ネット上で「行政による表現への圧力」と批判が上がる。
ネットニュース等でも取り上げられ、情報が拡散。
更に批判のコメントが相次ぐ。
加害者側(炎上させた側)の情報
美術館の男性学芸員は、「半世紀も前に亡くなった画家の作品を展示するだけなのに、どこがどう偏っているのか説明を求めても納得のいく説明はない」と訴えている。
被害者側(炎上させられた側)の情報
須恵副館長は「社会事件に比重が置かれた展示構成だったため、戦前から活動した画家の軌跡に焦点を当てるように見直しを求めた。話し合いの途中で内容が外部に出てしまった」と話している。
ネット上の反応
「中立的なんて判断そのものが、判断した人の主観であり、押しつけだと思う。」
「仕事内容を個人のフェイスブックにあげてしまうことの問題は注目されてないのかな」
といったコメントが投稿されている。
結果(その後もしくは現状)
男性学芸員は、「中止の可能性も含めて再検討せよ」というクレームが突然入ったとも発言しており、今後、開催されるかも注目されている。
参考URL
- http://mainichi.jp/articles/20160625/k00/00m/040/161000c
- http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160625-00000011-mai-cul
- http://news.livedoor.com/article/detail/11682391/
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