英風刺画への言及で民進党・山井和則衆議院議員が大炎上中


民進党の山井和則衆議院議員が、英有力紙『タイムズ』に掲載されたEU関連の風刺画を安倍晋三首相への批判だとして取り上げたことで批判が相次ぎ、炎上してしまった事例である。


英風刺画への言及で民進党・山井和則衆議院議員が大炎上中

問題発生の経緯

民進党が主要国首脳会議に関して2016年5月30日に国会内で開いた『検証チーム』の会合で、山井和則国対委員長代理が英有力紙『タイムズ』に掲載された風刺画を安倍晋三首相への批判だとして取り上げた。

風刺画は、葛飾北斎の富嶽三十六景(神奈川沖浪裏)の大きな波を、英保守党の次期首相候補とされるボリス・ジョンソン前ロンドン市長に模した絵だった。同氏が大きな口を開けた様子を描き、近くで船に乗ったキャメロン英首相とみられる人物が「あの“愚か者”から逃げた方がいい」という趣旨の発言をしていることを表現した。

英国では2016年6月23日にEU離脱か残留かを問う国民投票が実施される予定。キャメロン首相は残留を訴え、ジョンソン氏は離脱支持を表明している。キャメロン首相の船には安倍首相やオランド仏大統領、メルケル独首相、オバマ米大統領ら先進7カ国(G7)の首脳とみられる人物も描かれていた。

ところが、山井氏は2016年5月30日の会合で、風刺画を掲げて「ここにも描いてあるように、安倍さんの顔で日本の津波からG7の首脳の方々が『あの大馬鹿野郎から逃げようぜ、逃げたほうがいいよ』と。つまり、安倍首相が国内で国民に言っていることは『捏造(ねつぞう)なんじゃないの?』ということだ」と決めつけて発言した。
会合に出席していた柿沢未途衆院議員もフェイスブックに風刺画を掲載し、「こんなのが英国を代表する高級紙に掲載されたのだとしたら国辱ものだ」と記し、安倍首相への批判という前提で紹介した。

だが、風刺画で描かれたジョンソン氏は安倍首相とは似ても似つかない上、安倍首相自身らしき人物が船の上に乗っていることを見れば、安倍首相批判の風刺画ではないことは一目瞭然。「捏造」したのは山井氏や柿沢氏ら民進党の方だと批判が相次いでいる。

情報拡散の経緯

『タイムズ』に風刺画が掲載。
民進党の山井氏が、その風刺画が安倍首相への批判という前提で紹介。
それを見たユーザーからは、安倍首相批判の風刺画ではないと批判。
炎上騒ぎとなる。

ネット上の反応

「ネットではデマノイと呼ばれている」
「平気でいられるメンタルがすごい」
「間違ったらとりあえず謝りましょう!」
「何回目だ このバカ」
といったコメントが相次ぐ。

結果(その後もしくは現状)

『Wikipedia』には「ネットではデマノイと呼ばれている」と記載されてしまうなど、未だ大炎上状態となってしまっている次第である。

参考URL

  • http://getnews.jp/archives/1470100
  • http://www.sankei.com/smp/politics/news/160531/plt1605310037-s1.html
  • http://netallica.yahoo.co.jp/news/20160602-61996211-gtsushin