台湾台東県の離島・緑島で、絶滅危惧種の魚を捕獲した男性の写真がSNSで拡散され炎上。その後逮捕される騒動になってしまった事例である。
問題発生の経緯
スキューバダイビングが楽しめる観光地として知られる台湾台東県の離島・緑島で、絶滅危惧種の魚『メガネモチノウオ』を民宿業者の男が捕獲し大変な騒ぎになった。
男は過去にもメガネモチノウオを捕獲したことがあり、動機については「弟にメガネモチノウオの大きさを教えてあげたかった」と話したという。
メガネモチノウオは『ナポレオンフィッシュ』とも呼ばれ、高級食材として知られる。しかし乱獲のため個体数が急速に減少しており、台湾では2014年7月に保育類動物に指定された。現在、台湾での生息数は30匹、緑島地域だけでみると7匹と言われる。今回そのうちの1匹が捕獲されたことになり、地元では悲しみが広がっている。
海岸巡防署によれば、男は2016年5月21日に緑島のビーチで違法にメガネモチノウオを捕獲。写真を撮り、LINEで友人らに自慢した。見かねた友人がその写真をFacebookに投稿すると、瞬く間に炎上し男の身元が突き止められる騒ぎとなった。
騒動を受け、男は当初「写真は7年前に撮ったもの」と説明したが、写真にある携帯電話の「4G」マークや写っているサンダルが昨年発売されたモデルであったことから嘘が露見した。
情報拡散の経緯
絶滅危惧種の魚を捕獲。
その際の写真をLINEに投稿。
見かねた友人がFacebookに投稿。
瞬く間に拡散され、身元が突き止められる。
その後、野生動物保育法違反で送検されることに。
ネット上の反応
日本では、
「沖縄では普通に食うみたい」
「絶滅危惧種なの? 沖縄で食べれるじゃん」
「あまり美味い魚ってわけではなさそう」
といったコメントがほとんど。
結果(その後もしくは現状)
2016年5月22日、海岸巡防署及び林務局の調べに対して男は「死んで海に浮いていたのを拾った」と供述を変えたが、男がメガネモチノウオを埋めたと話した場所からは身をさばいた後の残骸が見つかった。
海岸巡防署では男を「野生動物保育法」違反で送検。その後、保釈金5万元(約17万円)で釈放されている。
参考URL
- http://japan.techinsight.jp/2016/05/231700_cheilinus_catch.html
- http://yomogi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1463922536/
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