「15歳の妊婦」の衝撃 中国の留守児童、「自撮り」写真が訴える深刻さ


中国で、15歳の少女の妊娠した写真がネットに投稿され、批判の声が殺到し、波紋を広げている事例である。


「15歳の妊婦」の衝撃 中国の留守児童、「自撮り」写真が訴える深刻さ

問題発生の経緯

2016年4月24日に、1200万人以上のフォロワーを持つ法律関係の新聞『法制晩報』の新浪微博(中国版ツイッター)のアカウントに、「00後(2000年代以降に産まれた世代)はもう子供を産む」のメッセージと同時に、4枚の写真が投稿された。
2枚の写真は若い女の子が大きなおなかを自撮りしたものだと思われます。女の子の後ろには、パソコンに向かっている男性も写っています。
別の画像では、男性と女性の生年月日、出身地などの情報も掲載され、二人はすでに結婚していることが記されています。

元の写真は、本人が投稿したと見られ、『法制晩報』など様々なメディアがネット上で転載しました。

中国の法律では、結婚できる年齢が男性は22歳で、女性20歳。そのため、2人の結婚は法律的に認められていません。生まれる赤ちゃんも4、5年の間は戸籍がない子になります。
そもそも、中国ではできちゃった婚が日本ほど受け入れられていないこともあり、10代同士の妊娠に対して、ネット上では厳しい意見が寄せられた。

情報拡散の経緯

中国版Twitterに写真が投稿。
その写真には、15歳の少女の妊娠姿が写っていた。
それを見たユーザーから批判の声が殺到する。
炎上騒ぎへと発展する。

被害者側(炎上させられた側)の情報

批判的な意見が多いなか、当事者は、2016年4月25日コメントを出します。2人は、同郷の河南省許昌市の出身者が集まる『同城会』アカウントを通して自分の立場を説明する声明文を公表しました。
「私と夫は自由恋愛で結婚しました。私は確かに15才です。みなさんを騙すつもりはありません。」
また、ネットユーザーの質問にも答え「私はここで、何か苦悩や文句を言うつもりはありません。『心の話』をしたいだけです」とコメントした。

ネット上の反応

「信じられない」
「赤ちゃんかわいそう」
「まだ中学生じゃないか。大丈夫?」
「何を見せびらかしているよ。彼らの親はどこにいる?ちゃんと子供の教育をしている?」
といった批判の声が相次ぐ。

結果(その後もしくは現状)

少女の両親は音信不通で出稼ぎ労働者の可能性が高く、15歳の妊娠は、中国社会が抱える「留守児童」という問題も浮き彫りになっている。

参考URL

  • http://news.livedoor.com/article/detail/11507116/