ローカライズが原因でインターネットで炎上してしまった任天堂の社員であるアリソン・ラップさんが、会社から解雇されたとツイートして話題になっている事例である。
問題発生の経緯
海外のゲームを日本で発売するとき、または日本のゲームを海外で発売する時に、現地の言葉や文化にあわせて翻訳やゲーム内の表現を変更する作業のことをローカライズと呼びます。
原作の表現をそのまま落とし込んだようなローカライズがあれば、描写やセリフを大幅に改変するローカライズもあるわけで、それはゲームによって賛否両論がある。
そのローカライズが原因で批判のターゲットとなったのが、任天堂のアメリカ支社『Nintendo of America』で翻訳などのローカライズに特化した『Treehouse』という部署でマーケティング関係の仕事をしていたラップさんでした。
マーケティングの仕事はゼノブレイドクロスやファイアーエムブレムifで問題になったローカライズに直接関わっていませんが、ラップさんがE3で行われたイベントに登壇したという事実と、Twitterでフェミニズム思想を掲げるツイートをしていたことから、「ラップさんが表現規制を指図した張本人」とインターネット上で名前が上がり炎上してしまいました。
炎上はとどまることを知らず、ローカライズに対して怒り狂った人たちが、なんとラップさんを任天堂からクビにしようとする運動まで起こした。
こういった経緯があった中で、ラップさんは任天堂から解雇されたことをツイートで発表した所、解雇に反発する声も広がっている。
情報拡散の経緯
『ゲーマーゲート』集団から、頻繁に標的にされていた。
過去の発言や個人情報がSNSに拡散。
それを受けてか任天堂が女性を解雇。
その対応に批判の声が相次ぐ。
加害者側(炎上させた側)の情報
任天堂はラップさんの解雇理由について、内規に反して企業文化と相反する副業を行っていたためと説明。
「数週間前から特定グループの批判にさらされていたこととは一切無関係」と強調する。副業の内容は明らかにしていない。
被害者側(炎上させられた側)の情報
ラップさんは取材には応じていない。しかしTwitterでは、任天堂は副業を禁じていないと反論した。仮名を使っていた副業が知られたこと自体、自分を追い落とそうとする炎上集団に原因があると主張。ありとあらゆる個人情報をネットにさらされるなどの被害に遭っていたことも明らかにした。
ネット上の反応
元NFL選手でゲーマーのクリス・クルーウさんは、もう任天堂製品は買わないと宣言。
「彼女はずっと嫌がらせを受けてきた。任天堂は沈黙を続けたばかりか、彼女を解雇してしまった」
「憎悪集団に1人の女性の仕事を奪わせるような企業行動は容認できない」
といった声が相次ぐ。
結果(その後もしくは現状)
炎上騒動の後にスポークスマンとしての地位を剥奪されたことや、話題になることを理由に「Rape cultureに関してツイートしないように」と指示されようだ。
参考URL
- http://gigazine.net/news/20160331-nintendo-fired-over-campaign-censorship/
- http://www.cnn.co.jp/business/35080561.html
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