ネクストリンクの業界最前線<第1回>/ワタミのブラック企業問題と企業ブランドのあり方(前編)


誹謗中傷対策センター(ネクストリンク株式会社)の目線から、
「業界の情報」をお伝え致します。(不定期更新)


ブラック企業という言葉が浸透している今の時代。
ブラック企業といえば「ワタミ」と言っても過言ではないぐらい、イメージが浸透しているように思います。
そんなブラック企業のイメージが強い「ワタミ」ですが、現在は労働環境の改善に取り組んでいます。
ブラック企業問題と直面するワタミ、労働環境改善に取り組む

「ワタミのブラック企業問題」から、企業ブランドのあり方を分析します。

◆ネクストリンクの業界最前線<第1回>◆
ワタミのブラック企業問題と企業ブランドのあり方(前編)

(文・ネクストリンク株式会社 代表取締役社長 大和田 渉)

昨今、『ワタミ』のブラック企業に関する報道がたくさんされています。
すっかり耳にタコが出来てしまった方も多いのではないでしょうか。

「もういいよ」と思っている方には申し訳ございませんが、今回のテーマは『ワタミのブラック企業問題』についてです。

《ワタミグループ社員としての行動基準》

ワタミグループは日々の仕事の中で以下の基準を
常に意識し、行動し、常にワタミらしくあるべし
一、常に謙虚なれ 常に感謝せよ
一、他人の喜びや悲しみを共有せよ
一、約束を守る、嘘をつかない
一、愚痴、陰口を言わない
一、笑顔で元気よく挨拶をする
一、出来ないと言わない
一、失敗を他人のせいにしない
一、大いに発言し、果敢に実行する
一、他人の意見を聞く
一、恥ずかしいと思うことはしない 

企業における理念とは普遍的なものです。
その理念に、創業者の主観・価値観が入ってくるのは必然とも言えます。

理念といえば、かの有名な大手広告代理店「電通」の「電通鬼十則(*1)」も、正直変わらない部分があります。

《電通鬼十則》
1.仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
2.仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
3.大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
4.難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
5.取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
6.周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
7.計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
8.自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
9.頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
10.摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

(*1)電通鬼十則…大手広告代理店「電通」の行動規則。

書き方や表現の違いがあるだけで、同じような価値観を持っている企業・経営者なんて、すぐに見つかると思います。

重要な事は、企業の価値観の『見せ方』と『伝え方』です。
「企業ブランドをどうするか」という課題は、企業側の考え方次第で、結果が大きく変わってくるのではないでしょうか。

⇒続きを読む:ワタミのブラック企業問題と企業ブランドのあり方(後編)

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